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27-2 風の拳
今回の東方SS
『剣に酔う』
http://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1287405098&log=129
妖忌・萃香・紫のお話
誰得だこれー!?
遅くなってしまったが大丈夫か?
主にエルシャダイ動画とか東方ニコ童祭動画とかSSとか作ってたり、
アニメBASARAと蟲師を一期からぶっ通しで見たり、
残業続きのリアル生活のせいでおくれてしまいました。
申し訳ない
<殺意の波動とは>
リュウは目標とする父を『一切の弱さを持たない男』だと信じていました。
そんな豪鬼を追いかけるあまり、彼は無意識の内に己の中の弱さ(負の感情)を否定するようになります。
自分がそんな負の感情を持っていていい筈が無いと、自分も弱さを持たない人間になろうとしていたんですね
トキがリュウの人間味の無さを疑問に思った場面(17-1)とか、
これまで彼が咲夜と違って自分の勝手で激昂した事がほとんど無いのはそういう理由です
けれど実際には人間である以上、弱さは必ず持っているわけで。
リュウはただ自分の弱さから目を逸らしていただけで、確かにそこにあった負の感情は放置されて彼の中で積もり積もっていったのです
そこでオロチの力と波動が融合して出来上がったいびつな力。
それにより積もり積もったリュウの負の感情に人格と力を与えられた物が、殺意の波動です
つまりオロチの力と波動はきっかけではありましたが、
本質的にはリュウが己の弱さを奥深くに封印していた事が、これまでの事態を招いていたと言う事です。
<リュウと豪鬼>
さて、ここで豪鬼の話。
彼も殺意の波動に負けたという事は、それ即ち己の負の部分から目を逸らしていたと言う事です。
弱さなどまるで持って無いと、リュウだけでなく紫やルガールもそう信じていた彼もまた、弱さを内に秘めていた訳ですね。
或いは自分ですら気付いていなかったのかもしれませんが。
ともかく、目標であった豪鬼が弱さを持っていた、自分と同じだと気付けた事でリュウは救われました。
手も届かないと思っていた目標が、思っていたよりも近くで、しかも自分を見守ってくれている。
その事実がネガティブなスパイラルに陥りかけていたリュウを立ち直らせました。
一話からずっと引っ張ってきた『何の為に強くなるのか』
リュウの答えは始めから、父に追いつきたい、超えたい、ただそれだけでした。
そしてその事に気付けた時、目の前に在ったのは父でも超えられなかった自分自身の弱さ。
下を向いてる暇はねぇ!と言う訳です。
予断ですが、今回で七夜とザトーの話を思い出した方が居れば、私としては嬉しい限りです。
リュウと豪鬼、七夜とザトーは互いの影をイメージしてます。
豪鬼とザトーが互いの影であったのと同じように、リュウと七夜も正反対なようでそっくりな存在だったわけですね
<リュウの選択>
リュウは結局殺意の波動を消しませんでした。
ここで己の弱さを消すのは、弱さから目を逸らしたかつての自分と何も変わらない。
そう考えた彼は、弱さと共に生きる道を選んだ訳です、もちろん二度と己の弱さに負けないという覚悟をもって。
この選択をどう考えるかは皆様次第だと思いますが、
もう一人のリュウ(殺意の波動)は、リュウの覚悟を目の当りにして、見守る方針をとることとなりました。
彼も他ならぬリュウ自身、自分自身から存在を否定された事でリュウをずっと恨んでいましたが、
それもリュウを嫌いになりきれなかったからこその事、今回の戦いを経てリュウに対する怨念も浄化されてしまいました。
まぁ、今は見守るというより、やれる物ならやってみせてくれと言った感じでしょうか
勿論、リュウが再び己の弱さから目を逸らし、負の感情が増大していけば、また乗っ取ろうなどと考えるでしょう。
しかしそうなる事は無いと、あの時のリュウの拳と風から直感したのかもしれませんね。
さて、長々と書いてしまいましたがこのくらいでしょうか。
そろそろ創作ペース戻したいですな。
でわでわー
2010/10/18 (Mon.) Trackback() Comment(8) リュウが咲く
Comments
グッドカオス!一番良い天狗を頼む。
遂にリュウの殺意の波動にもカタがつきましたか。己の弱さを捨てるのではなく受け入れて共生する、自分の弱さを知らないと強くなれないと誰かが言ってましたね、誰かは忘れましたが。
また一段と成長したリュウの今後の活躍に期待します。
以前30章ぐらいで終わると言っていたので大分終わりが見えてきましたね、自分は最後まで見る覚悟は出来ています。
それでは今後の手負いさんの更なる活躍を祈って、
グッドカオス!
クリクタル矢島 2010/10/21 (Thu.) 22:23 edit
グッドカオスです!天狗はむしろこっちがください
ようやく殺意の波動の話も一区切りです
リュウの成長物語を楽しんでただけたならなによりです。
当時の予定通り、30章で終了の予定です。
ただ30章はなかなか長い事になりそうですがww
更新が遅くて申し訳ありませんが、よろしければおつきあいください!
でわでわ!
>グッドカオス!一番良い天狗を頼む。
>
>遂にリュウの殺意の波動にもカタがつきましたか。己の弱さを捨てるのではなく受け入れて共生する、自分の弱さを知らないと強くなれないと誰かが言ってましたね、誰かは忘れましたが。
>また一段と成長したリュウの今後の活躍に期待します。
>
>以前30章ぐらいで終わると言っていたので大分終わりが見えてきましたね、自分は最後まで見る覚悟は出来ています。
>
>それでは今後の手負いさんの更なる活躍を祈って、
>
>
>
>グッドカオス!
2011/03/02 22:27
今回のリュウ咲くにはただただ心が震えました。
手負いさんの創作はほぼ全て目を通させていただかさせてもらいましたが、本当に感服いたします。
これからもリュウ咲くをはじめ、東方SS(あやれいむ大好きです)といった作品も楽しまさせていただきます。
SHOW 2010/10/22 (Fri.) 05:35 edit
今回の話、なかなか難産でしたが、楽しんでいただいて何よりです。
本当にいつもありがとうございます!
色々手を出しすぎてくたばってる気がしますが、どうかお付き合いを。
あやれいむが好きですと……!
その話をもう少し詳しく(ウボァー
2011/03/02 22:29
手負いさん、こんばんは。夕璃です。
そしてお久しぶりでございます。
大変遅くなってしまいましたが先程27-2拝見。
本当に最初から最後まで見入り、楽しませて頂きました。
殺意の波動とリュウの結末、私はこの結末で良かったと思います。
人である以上自分自身の弱さや負の感情から
目を背け避け続けることはある意味自然な事。
とは言え弱さや負の感情をいつまでも否定して
目を逸らし続ける事は出来ませんし、最後までそれをしてしまうと
形はどうあれきっと『破綻』してしまう。
そんな自分の弱さや負の感情を含めて『これが自分だ』と
胸を張れるのが本当に強い人と言えるのかもしれません。
僅かでも認めるのはとても難しい事ですけどね^^;
そしてリュウの中に『負』である殺意の波動がいた様に
殺意の波動の中にも『正』があったからこそ
この結末があったのではないかなと勝手ながら愚考致しました。
最後になりましたが第27章【風の拳】お見事でございました!
次回も欠かさず拝見させて頂きますが、
最近急に寒くなる日が多くなって参りました。
どうかご自愛もお忘れなくです。
乱文長文失礼致しました~。
大山 夕璃 URL 2010/10/22 (Fri.) 22:43 edit
こんばんは!お久しぶりです!
お元気になったようで何よりです!
ようやく殺意の波動編も一区切りと言う超筆遅ですが、
楽しんでいただけたなら何よりです!
弱さを認めてこそ、強くなれる
シンプルに言うならこんな話にしたかったのです
リュウが本当に強い奴になったのかはわかりませんが、
少しでも成長したのは確かだとは思います。
これからも遅いですが、書き続けたいと思います!
是非是非お付き合い下さい!
でわでわー
2011/03/02 22:34
手負いさんの安否が気になる今日この頃
NONAME 2011/02/13 (Sun.) 20:01 edit
申し訳ねぇ!仕事で死んでましたが生きております!
復活の時はきた……?
2011/03/02 22:37
ひょっとしてまたポケモン黒白にハマっているのかな?
NONAME 2011/02/24 (Thu.) 16:27 edit
どちらかと言えばマイソロ……それ以上に仕事に嵌められていました!
連絡つかずで申し訳ない!
2011/03/02 22:37
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はじめましてリュウが咲くを楽しく見させて頂いております。
完全なシリアスで感動しました。何か自分の人生を新しく見直すみたいな感じになりました。
27も終わりもうすぐ完結みたいになりそうですね・・・最初の笑いがあっという間に感動に変わりました。
自生活でいろいろあると思いますが体調管理は大事にしてください。
28話ゆっくりまってます!
赤い目 2010/10/21 (Thu.) 20:00 edit
おお、はじめましてー!いつもお世話になっております
シリアスしい回でしたねぇ。
なかなか難産でしたが、楽しんでいただけたなら嬉しいです!
完結まではあと僅か!ペースが落ちていますが何とか終わらせるので、
どうかお付き合いくだしあー!
2011/03/02 22:23